40代男性_子供と心の意思疎通がうまくできずどうすればいいのか戸惑っている。父親としての自信がなくなってきた
大いなる遺産
亡くなった父が残した家や土地や預金の全てを僕は放棄した。 何故ならば、僕には父が残してくれた大いなる遺産が既にあったからだ。
父が遺してくれた「大いなる遺産」
それは父の 生き方であり 哲学であり、 しつけであり、 正義であり、 時には矛盾や理不尽であり、 そして自然も
そうした大いなる遺産のお陰で、 僕はいまこうして 時代の運命に歯向かいながら生きていられる。
でも、 今の父親はどうだろうか
土地や家や預金通帳や、それが子どもらに残す遺産だと勘違いしてはいないだろうか。 息子や娘に残すべき遺産作りのための「家族の団欒」や「人として向き合う時間」をおろそかにし、それら貴重な時間を浪費してはいないだろうか
キツネもクマも鳥も、我が子が一人で生きていくための術を遺産として残す。 しかしこの国の父たちは、遺産を有形物と勘違いしている気がしてならない。
黒板五郎「北の国から「倉本聡))の遺言の一節を思い返してみないか
遺言
純、蛍
俺にはお前らに遺してやるものが何もない。 でも、お前らには、うまくいえんが、遺すべきものはもう遺した氣がする。 金や品物は何も遺せんが、遺すべきものは伝えた氣がする。
正吉や結ちゃんにはお前らから伝えてくれ
俺が死んだ後の麓郷はどんなか。きっとなんにも変わらないだろうな。 いつものように、春、雪が溶け、夏、花が咲いて畑に人が出る。 いつものように白井の親方が夜遅くまでトラクターを動かし、いつものように出面さんが働く、きっと以前と同じなんだろうな。 オオハンゴンソウの黄色の向こうに、雪子おばさんやすみえちゃんの家があって。もしもお前らがその周辺に“拾って来た家”を建ててくれると嬉しい。拾って来た町が本当に出来る。
アスファルトの屑を敷きつめた広場で快や孫たちが遊んでたらうれしい。
金なんか望むな。倖せだけを見ろ。 ここには何もないが自然だけはある。自然はお前らを死なない程度には充分毎年喰わしてくれる。
自然から頂戴しろ。
そして謙虚に、つつましく生きろ。
それが父さんの、お前らへの遺言だ
黒板 五郎
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Q
40代男性_子供と心の意思疎通がうまくできずどうすればいいのか戸惑っている。父親としての自信がなくなってきた
ZAKI この記事と黒板五郎(北の国から)の記事を読んで 何を感じましたか 何を残し 何を手渡せるか 何を手渡したいと 思いましたか
どうやら手渡せるものは 見えるモノでは無いようですね
父親が子どもに向けた思いは 子どもはその時間軸が来ないと なかなかわからないものです。
ましてやその思いを言葉で伝えるには 僕がそうでした。
大切なものは見えないんですよね それは親も子どもも同じかと。 でも思いだけはしっかりある その思いを伝えようとせず ただ「待つ」 その子の時間軸が来るまで ただ「待つ」
たとえ今は通じ合えなくても 時間軸が流れれば(「待つ」) 必ず通じる時が来る 僕はそう思っています
だって僕がそうでしたからね。
さあ、キミは何を遺すか