今を生きる。
今を生きる
万物は生まれ、
育ち、
活動するが、
全ては元の根に帰ってゆく。
それは静かさに戻ると言うことだ。
水の行き先は海
草木の行き先は大地
いずれも静かな所だ
全てのものは大いなる流れに従って
定めのところに帰り、
そして再び甦るのを待つ
( 老子 )
これは「今を生きる」始源の話です
どうもがいても
どうあらがっても
やがて僕らの命は尽きて
借りてきたこの身を脱ぎ捨て
静かな処に還ってゆく
だからこそ「今」を生きる意味を
老子はこの一節に託しました、
始まりがあったから
終わりがある
だから終わりを意識した今を生きなさいと。
講義の中で僕は最期の七日間というセッションをやります。
いつの何時何分に
どの場所で
どんなシチュエーションで
誰に囲まれて
病気か事故か
まるで映像が浮かぶほど
かなり鮮明に想像してもらっています
(中には泣き出してしまう方も多ぜていらっしゃいます)
それは
今を意識してもらうためです
今は永遠じゃない
今が終わりを作る
しかし、
その今はあなたの手の中にある
その今を自由にできる
どうにでもできる
煮るなり焼くなり自由だと
それを知ってもらうためです
心置きなく今を存分に生きて
生きついたら静かなところに帰ってゆく
今を生きるのであって
過去に
未来に生きるのではない
あるのは「今」だけだ
そう考えています。