近いほどに。遠いほどに。


近いほど。遠いほど。


近いほど
傷ついて
 
遠いほど
愛しくて



距離


ここまでやってきて
本当に思うのです

人間関係には
適切な距離と
適切な会話が必要だったと

適切って言うのは
相手を尊重するための
距離であって
量であって
その秤(はかり)なのかもしれません

相手が大切な人であればあるほど
この「距離」がとっても大事なもので

でも
相手が大切になればなるほど
この「距離」が
保てなくなる

そもそも
遺伝子も指紋も顔も
生まれ育った環境も好き嫌いも違う
つまり
自分ではないのだから
「距離」が適切に保てなくなると
相手を思った会話が途絶えてしまう

夫婦、家族、親友、子ども

分かち合うのは
喜びや悲しみだけじゃなく
相手の一人の時間
相手の一人の会話
相手の一人の思い
つまり
自分ではない特別な人への
尊厳だと思うのです